センター試験が終わり、2次試験まで残すところ1ヵ月あまりとなりました。
これまでに私が見てきた一橋大合格者が、この期間に何を考え、どのような勉強の仕方をしていたかをお伝えします。
少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。
一橋大学の2次試験直前に役立つお薦め参考書とその使い方まとめ
お薦め参考書
やっぱりな、と思いましたか?はい、その通り東大の過去問です。
一橋英語と東大英語
一橋大学の英語は、2012年に第3問に文法問題が加わり、長文総合×2・文法・自由英作文・リスニングと、東大に負けないバラエティ豊かな入試形式です。
制限時間がやや長めなので、東大のようにかなり時間の厳しい試験を経験していると、余裕をもって解くことができます。
長文総合問題は、長さはだいたい同じくらいですが、択一式の設問が多い東大の第5問に対し、一橋は第1問、第2問ともに記述式が多いという点が異なります。
自由英作文で要求される語数が100~130語と、東大に比べて多いですが、一橋は3つのトピックから書きやすいものを選ぶ形なので、総合的な難易度はあまり変わらないかもしれません。
ただし、多くても60~70語程度という東大の語数について、要点を簡潔にまとめなければならないという点を苦手に感じる人にとっては、やや東大の方が難しいと言えるかもしれません。
一橋の文法問題の難易度は高く、全問正解をしようとするといたずらに時間を浪費するため注意が必要ですが、そういった点は東大の第4問A(文法)に通じる部分があります。もちろん知識として読解に役立つ部分が少なからずあるので、時間内に解けなくても必ず後で解くようにはしておきましょう。
最後にリスニングですが、一橋は例年3回繰り返され、東大は2回です。また、一橋は2017年度までは英問英答式でしたが、2018年度は記号選択式になり、やや難易度が下がりました。東大は例年記号選択式です。
以上の通り、共通点があったりなかったりする一橋英語と東大英語ですが、実は、重視したいのは問題そのものではありません。
手強い一橋大受験生とは
重要なのは、東大文系志望者の一部が流れてくるということです。一橋大学の少ない募集枠を争う相手として手強いのはそういう人たちなのです。
実際、私が見てきた中で、センター試験で少し失敗をしてしまった東大志望の浪人生が一橋に進路変更するという構図は比較的多く見てきました。
東大も同じではありますが、一橋大学はセンター試験の比率が高くなく、いわゆる2次重視の大学です。
浪人生はもう後がないという意識が働くためか、センターで失敗をすると弱気になってしまう人がいるのはある程度仕方のないことです。
こうなると早稲田のセンター利用も望み薄なので、少しでも安全にということで東大以外を選択するのです。
当然、彼(女)らは東大の対策をしてきているので、東大の過去問を解いた知識と経験を持っています(センター後からようやく過去問を触るような人は大した実力はありませんので無視して構いません)。
東大の問題は良問ですので、そこで得た知識や経験はなかなか強いのです。少し弱気になって志望を下げたとはいえ、その中にはもったいないなあと思う生徒もある程度含まれています。
そういう人たちに引けを取らないためにも、一橋専願の人にもぜひ東大の過去問に触れておいてほしいのです。
受験は情報戦です。持っている情報量の多いほうが有利だということを忘れず、ライバルの持っている情報は常に自分も持っているようにしておきましょう(もちろん、東大の問題が優れた良問であり、実力向上の助けになる点もお薦めの理由の一つです)。
逆に、当たり前のことですが、東大から一橋に変更を考えている人は、まずは一橋大の過去問(赤本と青本があります)や、駿台から出ている一橋大模試の過去問集を解き、傾向や形式を知っておきましょう。何といっても、受験は情報戦ですからね。
※ちなみに後期日程にも英語がありますが、長文読解の傾向がかなり異なるので、あえて前期日程対策としてやる必要はありません。
また、一橋名物(?)でもある3択自由英作文については、以下のページに後期も含めて全問を掲載していますので、参考までに目を通しておくと良いでしょう。
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