登場人物紹介を英語で読もう(3)
前回はこちら↓
お次はこの人!
Shizuka Minamoto (源静香)
Shizuka is Nobita’s classmate.
She is smart, hardworking, and almost always upbeat.
Everybody likes her.
She likes playing the violin, but isn’t that good at it.
英文詳細解説
Shizuka is Nobita’s classmate.
【直訳】
しずかはのび太のクラスメイトです。
【解説】
英語に関しては特にありませんが、「しずかちゃん」と呼ぶのはアニメ版で、漫画版では「しずちゃん」です。英語の漫画でも”Shizu-chan”と表記されています。
She is smart, hardworking, and almost always upbeat.
【直訳】
彼女は頭が良く、勤勉で、ほとんどいつも前向きで明るい。
【解説】
単語を3つ覚えましょう。
smart (形容詞)
- intelligent or sensible (AmE)
「賢い、分別がある(米語)」同意語:clever
反意語:stupid
- a smart person is wearing neat attractive clothes and has a generally tidy appearance (BE)
「スマートな人とは、きちんと整って魅力的な服装をしており、全体的にすっきりした外見をしている人(英語)」同意語:sharp(米語)
反意語:scruffy
hardworking (形容詞)
- working with a lot of effort
「たくさんの努力とともに頑張る」同意語:industrious
upbeat (形容詞)
- positive and making you feel that good things will happen
「前向きで、良いことが起こりそうな気にさせる」反意語:downbeat
hardworkingの中に動詞のworkが登場しましたが、workの訳しかたにも注意が必要なため、あわせて掲載しておきます。
work (動詞)
- to do a job that you are paid for
「お金をもらう仕事をすること」- to spend time and effort doing something
「時間と労力を費やして何かをすること」
上の意味が「働く」と訳すものですが、これは賃金が発生するときに限られます。
勉強や趣味などの場合は下の意味で捉え、「頑張る」と訳すのが良いでしょう。
Everybody likes her.
【直訳】
全員が彼女のことが好きだ。
【解説】
特にありませんが、しいて言えば、ただ訳すだけだと機械的に感じられるため、上の「日本語訳を見る」の中の訳は少し工夫しました。
She likes playing the violin, but isn’t that good at it.
【直訳】
彼女はバイオリンを弾くのが好きだが、それほどそれが上手ではない。
【解説】(she ~ violin,まで)
ここでのplayingは動名詞です。
動名詞は動詞のing形で、「~すること」と訳します。
同じように「~すること」と訳すものに、不定詞の名詞的用法があります。
likeは[like+動名詞]も[like+不定詞]も可能であり、この文を”She likes to play the violin,”のように不定詞で書くこともでき、和訳も変わりません。
以上は中学生までの知識です。
実用的な知識を学ぶ必要のある高校生からは、もう一歩だけ先に進みましょう。
like+Ving(動名詞)
動名詞には普段から継続的・日常的に行っている動作や行動などが来ます。日々の経験の積み重ねを踏まえて、「あれは何度やっても楽しいな」という気持ちがこもります。
like+toV(不定詞)
不定詞には非日常的な動作や行動などが来ます。まだやっていないことを想定して「これから~をやったとしたら楽しいだろうな」という感覚のときに使われます。
以上より、たとえば”I like walking.”と”I like to walk.”はどちらも「私は散歩をするのが好きだ」と訳せますが、前者は普段から散歩をしている実感から言っているように聞こえ、後者は「これから散歩に行くのが楽しみだ」という意味に聞こえます。
※ただし、上記の区別はあくまでも一般的なものです。言葉というのは前後の文脈があってこそですから、話者の意図は状況に応じて判断することも必要です。
【解説】(but ~ it.まで)
後半です。もう一度紹介文を見ましょう。
She likes playing the violin, but isn’t that good at it.
butの直後に主語sheが省略されています。
thatはいったん置いておいて、be good at ~「~が得意だ」の形があることに気付きましょう。
さて、このthatは何でしょう?
位置的にgood(形容詞)にかかっているため副詞です。
副詞のthatについて辞書を見てみましょう。
that (副詞)
- <not (all) that> not very, or not as much as has been said
「<not (all) thatの形で>あまり~でない、言われているほど~でない」例:
It isn’t all that cold.
「(予想と比べて)それほど寒くないや。」There aren’t that many people here.
「(予想と比べて)そんなに人が来ていないな。」
副詞のthatは日本人にはあまりなじみのないものだと思いますが、実際の英語ではよく使われています。この英語版ドラえもんでも何度も登場しますので、ぜひ探してみてください。
thatといえば「あれ、それ」のように何かを指す指示代名詞の役割が代表的ですが、副詞のthatも、「そんなに」や「それほど」のように、何かを指す感覚は同じです。
では、副詞のthatが指す「それ」とは何でしょう?
たいていの場合、それまでの会話の中で出た情報や、話者の予想、あるいは一般常識などですが、難しく考えず、とりあえず「それ」と訳せば、何を指しているかは文を読めば分かるので安心してください。
最後にもう一度紹介文を見ましょう。
She likes playing the violin, but isn’t that good at it.
このthatが指すのは前半部分です。
「好きだ」=「上手」という読者の予想に反して「それ(好きだという)ほどうまくない」ということですね。
まとめと復習
しずかちゃんの紹介文の中で出てきた知識のまとめと復習です。
説明を思い出しながらクリックしましょう。
単語・熟語
文法事項
今回の記事は以上です。
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