早稲田大学-国際教養学部の自由英作文について、最新2018年度の問題を分析し、対策を考えていきたいと思います。
問題はこちらを参照してください。
概評
語数 | 難易度※1 | 傾向変化※2 |
---|---|---|
120語程度※3 | 標準的 | なし |
※2:当該学部の昨年度対比での変化の有無です。
※3:指定はありませんが、解答用紙の大きさ等から判断しています。
所感
設問指示や目安語数等において、例年通りの傾向でした。
時事的要素が入った社会的問題に関するテーマも、例年通りです。
特に目立つ点もなく、難易度は標準的です。
分析
2016年度から毎年同じ指示が出されています。次の2点を守りましょう。
・段落は1つだけ
・理由と例を複数挙げる
今年度のテーマは『ビデオゲームをオリンピックの一種目とすべきか』というものでした。
ここ最近「eスポーツ」という概念が現れました。ビデオゲームの腕前に対して一定の評価が与えられるようになってきていると言えます。
そういった時事的要素に触れつつ、ビデオゲームの良し悪しだけでなく、オリンピックというものの特徴や意義について考える必要があります。
「オリンピックは身体競技を披露する場であって、テレビの画面を披露する場ではない」と考えることもできます。
「オリンピックは国際平和を願う祭典であって、平和的に競い合うものは歓迎すべき」と考えることもできます。
以上のように考えることで、賛成・反対いずれにも使うことのできる素材ができあがります。
焦らずに考えることができれば、満点近い答案を作ることも十分可能でしょう。
対策
大学・学部を問わず基本的な自由英作文対策はこちらをお読みください。
上記を前提とした上で、個別対策の話をします。
例年の出題傾向を見る限り、自分の意見を論理的に主張する訓練が最も大切です。
どんなテーマが来ても、基本形式に則り、平易で明快な英文を書けるようになりましょう。
また、15分程度の時間で100~120語程度を書くという時間と語数の感覚を養う必要もあるでしょう。
10~15分の制限時間の中で指定語数を埋めるにはどのくらいのスピードで書かないといけないのか。
また、本番では、自分の主張が完璧に英語で表現できることは少なく、知っている表現に切り替えていく作業の連続になります。
これから書く内容がどれくらいの語数になりそうか。
場合によっては語数を増やしたり減らしたりして調整しないといけないこともあるでしょう。
そういった観点を普段の練習で意識的に取り入れていく必要があります。
他にしいて言えば、国際関係を始めとした社会的知識を多く持ち、いつでも引き出せるようにしておくことです。
そのためにも、普段から時事問題に関心を持ち、自分なりに答えを出しておく作業をしておくことが望ましいと言えます。
英字新聞を購読したり、インターネットで英語のニュースサイトを見たりすると良いでしょう。
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