登場人物紹介を英語で読もう(2)
前回はこちら↓
もうドラえもんについては英語で説明できますね。
次はもちろんこの人!
Nobita Nobi (野比のび太)
Nobita is your average grade school student.
He isn’t so great at sports and he doesn’t really like studying.
But he is a really nice kid who loves nature and treats all living things with respect.
英文詳細解説
Nobita is your average grade school student.
【直訳】
のび太はごく普通の小学生だ。
【解説】
ここは2つの重要表現を押さえましょう。
your average (形容詞句)
「ごく普通の、至って平凡な」
※この”your”は読者全般を指して「あなたたちが思うような」という意味で、そこから「誰もが想像する平均的な(普通の)」という意味になる。下の辞書の定義は少し難しいが、参考までに。
your (人称代名詞所有格)
used when mentioning something that is a typical example of a particular type of thing
「あるものに関して、特定の種の典型的な例について言及するときに用いられる」例1:
It was just your basic, ordinary hotel room ― nothing special.
「それはまさに普通の、ありふれたホテルの部屋であって、何も特別なことはなかった。」例2:
Your typical 60s pop group had three guitarists and a drummer.
「ごく普通の60年代のポップグループには、ギタリスト3人とドラマー1人がいた。」
grade school (名詞句)
「小学校」
同意表現:elementary school (米)
同意表現:primary school (英)
He isn’t so great at sports and he doesn’t really like studying.
【直訳】
彼はあまりスポーツが得意ではなく、彼はあまり勉強することが好きではない。
【解説】
ここは中学生で習う表現のみですが、どれも重要なので英語が苦手な人はしっかりと確認しましょう。
not so ~ (副詞句)
「あまり[それほど]~でない」
同意表現:not very ~
be great[good]at ~ (熟語)
「~が得意だ」
反意表現:be poor[bad] at ~
not really ~ (副詞句)
「あまり~でない」
※順序を入れ替えて”really not ~”とすると意味が変わり、「まったく~でない」と強い否定になるので注意。
like Ving (動名詞)
「Vすることが好き」
同意表現:like toV (不定詞)
But he is a really nice kid who loves nature and treats all living things with respect.
【直訳】
しかし彼は自然を愛し、すべての生きているものを尊敬の念をもって扱う本当に優しい子どもだ。
【解説】(But ~ natureまで)
この文では関係代名詞whoの使い方を確認しましょう。
まず関係代名詞whoから。
次の文を比較しましょう。
- He is a nice kid. He loves nature.
「彼は優しい子どもだ。彼は自然を愛する。」 - He is a nice kid who loves nature.
「彼は自然を愛する優しい子供だ。」
1の文はピリオドで区切れて2つの文になっています。読みやすいですが、たどたどしくて拙い感じがします。
2の文は関係代名詞で2つの文が1つにつながっています。”who loves nature”が前の”a nice kid”にかかる後置修飾になっていることが和訳からわかりますね。
このwhoのように主語の働きをしている関係代名詞を主格と呼ぶことも覚えておきましょう。
ちなみに「主格」という言葉は関係代名詞だけのものではなく、人称代名詞heも主格と呼びます(hisは所有格、himは目的格と呼びます)。
【解説】(and ~ respect.まで)
後半に進みます。
もう一度紹介文を掲載します。
But he is a really nice kid who loves nature and treats all living things with respect.
ここでは接続詞andの用法を詳しく見ていきましょう。
- She speaks English and Japanese.
「彼女は英語と日本語を話します。」
- Her mother is American and her father is Japanese.
「彼女の母親はアメリカ人で、彼女の父親は日本人です。」
上の2つの使い方が誰でも知っているandでしょう。
単語を結んで「AとB」と訳すandと、文を結んで「A、そしてB」と訳すandですね。
もう少し細かく見てみましょう。
次の例文のandが何と何を結んでいるかわかりますか?
- He worked hard and became rich.
「彼は懸命に働いて裕福になった。」
- It’s dark and cold tonight.
「今夜は暗くて寒い。」 - Anybody can master English quickly and easily.
「誰でもすぐ簡単に英語をマスターすることができます。」 - They are famous in Canada and in America.
「彼らはカナダとアメリカで有名だ。」 - It is necessary for us to meet people from other cultures and to understand them.
「我々には、異文化の人々と出会い、彼らを理解することが必要だ。」
わかりましたか?
では、何と何が結ばれていたか確認しましょう。
黄色いマーカーの語句が答えです。
- He worked hard and became rich.
<動詞と動詞>
- It’s dark and cold tonight.
<形容詞と形容詞> - Anybody can master English quickly and easily.
<副詞と副詞> - They are famous in Canada and in America.
<副詞句と副詞句> - It is necessary for us to meet people from other cultures and to understand them.
<不定詞と不定詞>
1~3は単語と単語ですが同じ品詞ということに注目してください。
また、4、5は比較的大きなまとまり(句といいます)を結んでいますが、これも同じ形を結んでいることに注目しましょう。
このように、andが同じ品詞やまとまりを結びつけることを並列といいます。
andを見たらとりあえず「と」や「そして」と訳すのではなく、何と何が並列されているのかを意識するようにしましょう。
さて、本題に戻りましょう。
But he is a really nice kid who loves nature and treats all living things with respect.
この文のandは何を並列させていますか?
そう、lovesとtreats、つまり動詞と動詞ですね。
簡潔に示すと次のようになります。
a kid who loves ~ and treats ~.
「~を愛し、~を扱う子ども」
まとめと復習
のび太の紹介文の中で出てきた知識のまとめと復習です。
説明を思い出しながらクリックしましょう。
単語・熟語
今回の記事は以上です。
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