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【発音講座6】複数形・三単現・所有格のSの音をマスター!

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このページでは、複数形と三単現の -s- の発音に関する知識をお伝えします。

しっかりと記憶に残すためにも、この記事のために厳選した4択問題をぜひ解いてください。

※問題とルールは通し番号になっていますので、1から始まっていない場合があります。

時間のない人は、下の目次の2. 〔複数形と三単現の -s-〕に関するルールまとめに飛んでもらえば1分で終わります。

4択問題に挑戦!

語尾につく -s- の読み方

Q16.下線部の発音が1つだけ異なるものはどれ?

1. eagles

2. hawks

3. swallows

4. tigers

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 2 です。

2のみ[s]、他は[z]です。-s- の直前の音で区別します。

発音記号と詳細説明を見る
  1. eagles[íːglz]
  2. hawks[hɔ́ːks]
  3. swallows[swάlouz | swɔ́louz]
  4. tigers[táigərz]

※eagle「(名)鷲(ワシ)」、hawk「(名)鷹(タカ)」、swallow「(名)燕(ツバメ)」、tiger「(名)虎(トラ)」

ルール16

単語の語尾の音が[f][k][p][θ]なら -s- は[s]

間違えて3を選ぶ人がとても多い問題です。

どれも日本のプロ野球チームの名前に使用されているので、カタカナ語として見たり聞いたりしたことがあるかもしれません。

※1はアメリカのロックバンド名でもあります。

それゆえ引っかかりやすい問題とも言えます。

さて、単語の語尾の音を確認してみましょう。

1[l]、2[k]、3[w]、4[r]ですね。

この中で上のルールにあてはまるのは2の[k]だけです。

ところで、ちゃんと[k]と言えていますか?

[ku]ではなく[k]ですよ。

息だけで出す音、つまり無声音です。

次の4つの無声音を押さえましょう。

[f]roofs[rúːfs]
[k]books[búks]
[p]maps[mǽps]
[θ]months[mʌ́nθs]

※monthsの発音は難しいので、頭に入れておくだけでもかまいません。語尾に[θ]の来る単語は少ないので、発音はその都度練習すれば大丈夫です。

ちゃんと息だけで発音すれば、後の -s- もつられて[s]の音になるはずです。

[s]も無声音ですからね。[z]は有声音です。

基本的にこの感覚で大丈夫です。

つまり、語尾が有声音なら -s- も有声音語尾が無声音なら -s- も無声音

そして、語尾が無声音というのは上の4つの音だけです。

語尾が[f][k][p]「θ」のときは[s]です。

どんな単語があるか考えてみましょう。

では、復習問題に行きましょう。

Q16の復習

1. cooks

2. gives

3. listens

4. swims

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 1 です。

1のみ[s]、他は[z]です。

発音記号と詳細解説を見る
  1. cooks[kúks]
  2. gives[gívz]
  3. listens[lísnz | lísənz]
  4. swims[swímz]

ルール16 (再掲)

単語の語尾の音が[f][k][p][θ]なら -s- は[s]

今回の単語は全部動詞ですが、語尾の -s- に関するルールは名詞と同じです。

単語の語尾の音を確認してみましょう。

1[k]、2[v]、3[n]、4[m]ですね。

この中で無声音は1だけです。

簡単ですね。

では、次の問題へ進みましょう。

語尾につく -es- の読み方

Q17.下線部の発音が1つだけ異なるものはどれ?

1. brushes

2. buses

3. peaches

4. potatoes

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 4 です。

4のみ[z]、他は[iz]です。-es- の直前の音で区別します。

発音記号と詳細説明を見る
  1. brushes[brʌ́ʃiz]
  2. buses[bʌ́siz]
  3. peaches[píːʧiz]
  4. potatoes[pətéitouz]

ルール17

単語の語尾の音が[s][z][ʃ][ʒ][ʧ][ʤ]なら -es- は[iz]

では、単語の語尾の音を確認してみましょう。

1[ʃ]、2[s]、3[ʧ]、4[ou]ですね。

このうち4は上のルールに当てはまりません。

見慣れない特殊な記号が多いと思いますので、一応カタカナで簡単に確認しておきましょう。

[ʃ]「シ」(無声音)
[ʒ]「ジ」
[ʧ]「チ」(無声音)
[ʤ]「ヂ」

※日本語の「ジ」と「ヂ」は同じ音ですが、英語の[ʒ]と[ʤ]は別の音です。そのため便宜上カタカナを分けています。

ルールとして並べると全部で6個もあって多く感じますが、要するに「シ」「ス」周辺の音と覚えておけば大丈夫です。

以下に単語の例を添えて示します。

[s]dresses[drésiz]
[z]quizzes[kwíziz]
[ʃ]dishes[díʃiz]
[ʒ]massages[məsάːʒiz | mǽsɑːʒiz]
[ʧ]matches[mǽʧiz]
[ʤ]bridges[bríʤiz]

なぜ[iz]と言うかというと、言いやすいからです。

「ドレスズ」や「クイズズ」は言いにくいですよね。

なので、普段から声に出して単語を読んでいれば勝手になじんできますので、もはやルールとして覚えていなくても感覚でわかるようになります。

せいぜい1週間もあれば慣れるには十分でしょう。

ちなみに、potatoのように語尾が -o- で終わる単語も -es- がつくのですが、発音は[z]です。

これは名詞だけでなく動詞も同じです。

では、復習に行きましょう。

Q17の復習

1. boxes

2. noses

3. pages

4. stores

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 4 です。

4のみ[z]、他は[iz]です。

発音記号と詳細解説を見る
  1. boxes[bάksiz | bɔ́ksiz]
  2. noses[nóuziz]
  3. pages[péiʤiz]
  4. stores[stɔ́ːrz]

ルール17 (再掲)

単語の語尾の音が[s][z][ʃ][ʒ][ʧ][ʤ]なら -es- は[iz]

では、単語の語尾の音を確認してみましょう。

1[s]、2[z]、3[ʤ]、4[ɔːr]ですね。

このうち4は上のルールに当てはまりません。

boxは、つづりは -x- ですが、この発音は[ks]ですので、語尾の音は[s]ということになります。

また、今回の問題では、box以外の単語は語尾にもともと発音しない -e- がついており、後から -s- を付け足した形になっています。

その場合でも、-e- の直前の音によって発音は決まります。

たとえば、noseが複数形nosesになると、語尾の発音しない -e- が消え、その代わりに発音する -es- に置き換わると考えると良いでしょう。

語尾が -d- または -t- の場合

ルール18

単語の語尾の音が[d]なら[dz]、[t]なら[ts]

例外事項がないので4択問題にはしませんが、このルールまで押さえれば語尾の -s- -es- に関しては完璧になったと言えるでしょう。

以下に具体的な単語を示します。

[dz]「ヅ」

beds、grounds、minds、pounds、sidesなど。

[ts]「ツ」

cats、gates、plants、sites、wantsなど。

※sidesやgatesなど、発音しない -e- が間にはさまる場合もありますが、発音しないものはないものと同じと考え、全く無視して問題ありません。

これで複数形・三単現の s についてはおしまいです。

参考:所有格の’sの読み方

人名などに’s(アポストロフィーエス)を付けて所有格を作ることができますが、この’sの発音にも上記のルールは当てはまります。

たとえばSam’sであれば、有声音のつづり -m- の後ですから[z]と読み「サムズ」となります。

Mike’sの場合は無声音の -k- の後ですから[s]と読み「マイクス」となります(間の -e- は発音しません)。

Chris「クリス」のように語尾が -s- の名前に所有格がつくとChris’sとつづりますが、この場合はルール17に従って[iz]の発音になり、「クリスィズ」と読みます。決して「クリスズ」とは読みません。

同じように、Holmes「ホウムズ」が所有格になるとHolmes’sとつづりますが、この場合もルール17によって[iz]と読み、「ホウムズィズ」と読みます。決して「ホウムズズ」とは読みません。

Donald’sやRobert’sはルール18によって「ドナルヅ」「ロバーツ」になります。

簡単ですね!もう語尾の -s- は怖くありません!

〔複数形と三単現の -s-〕に関するルールまとめ

単語のおしりに -s- があった時の心構えはもう大丈夫ですか?

もう一度ルールをおさらいしておきましょう。

ルール16

単語の語尾の音が[f][k][p][θ]なら -s- は[s]

ルール17

単語の語尾の音が[s][z][ʃ][ʒ][ʧ][ʤ]なら -es- は[iz]

ルール18

単語の語尾の音が[d]なら[dz]、[t]なら[ts]

以上3つのルールを覚えておきましょう。

単語の語尾の -s- や -es- など、複数形・三単現を見るたび思い出してくださいね。

あわせて次の内容もご確認ください。

表記法について

このページでは、説明の中で発音やつづりを明確に区別できるよう、次のように表記方法を定めています。

発音記号:[ ]で囲む。

 例:[æ],[ʌ],[əːr

●単語のつづりの一部:- - (ハイフン)で囲む。

 例:book → -b-, -oo-, -k-

●カタカナ発音:「 」で囲む。

 例:「ブック」「サマー」

・米音と英音の区別:[米 | 英]と表記。

 例:rock[rɑk | rɔk]

・米音と英音の区別(r):[r]と表記。

 例:car[kɑːr

 ※上の例は[kɑːr | kɑː]と同意(英音では伸ばす[r](巻き舌のr)は発音されない)。

参考書籍

正しい発音を身につけるには音を聞くのが一番です。

CD付きのものを1冊持ちましょう。

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