2025年度より新設予定の英検『準2級プラス』のサンプル問題が公式特設サイトにて公表されていますが、解答は公表されていないため、当サイト管理人が実際に解いて解答を作成しました。受検を考える際の参考になれば幸いです。
サンプル問題の解答
※サンプル問題はこちら(英検準2級プラス特設サイト)からダウンロードできます。
※リスニング音声は公表されていないため、スクリプトを読んで解答しています。
※下記をクリックすると解答を表示します。
分析と所感
構成
準2級・2級との比較(リニューアル前)
項目 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
---|---|---|---|
試験時間 | 合計:100分 筆記:75分 リス:25分 |
合計:110分 筆記:85分 リス:25分 |
合計:110分 筆記:85分 リス:25分 |
単語数 | 印刷:2,697語 放送:1,663語 合計:4,360語 (2023-3) |
印刷:2,674語 放送:1,983語 合計:4,657語 (サンプル) |
印刷:3,546語 放送:2,190語 合計:5,736語 (2023-3) |
問題数 ・構成 |
全68題 〈リーディング〉 第1問:20題 第2問:5題 第3問:5題 第4問:7題 〈ライティング〉 第5問:1題 〈リスニング〉 第1部:10題 第2部:10題 第3部:10題 放送:1回 |
全63題 〈リーディング〉 第1問:17題 第2問:6題 第3問:8題 〈ライティング〉 第4問:1題 第5問:1題 〈リスニング〉 第1部:15題 第2部:15題 放送:1回 |
全68題 〈リーディング〉 第1問:20題 第2問:6題 第3問:12題 〈ライティング〉 第4問:1題 〈リスニング〉 第1部:15題 第2部:15題 放送:1回 |
問題内容 | 〈リーディング〉 短文空所補充 会話空所補充 長文空所補充 長文内容一致 〈ライティング〉 意見文作成 〈リスニング〉 対話応答 対話内容一致 説明内容一致 |
〈リーディング〉 短文空所補充 長文空所補充 長文内容一致 〈ライティング〉 要約作成 意見文作成 〈リスニング〉 対話内容一致 説明内容一致 |
〈リーディング〉 短文空所補充 長文空所補充 長文内容一致 〈ライティング〉 意見文作成 〈リスニング〉 対話内容一致 説明内容一致 |
準2級・2級との比較(リニューアル後)
項目 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
---|---|---|---|
試験時間 | 合計:105分 筆記:80分 リス:25分 |
合計:110分 筆記:85分 リス:25分 |
合計:110分 筆記:85分 リス:25分 |
単語数 ※ |
印刷:2,242語 放送:1,663語 合計:3,905語 |
印刷:2,674語 放送:1,983語 合計:4,657語 |
印刷:2,956語 放送:2,190語 合計:5,146語 |
問題数 ・構成 |
全61題 〈リーディング〉 第1問:15題 第2問:5題 第3問:2題 第4問:7題 〈ライティング〉 第5問:2題 〈リスニング〉 第1部:10題 第2部:10題 第3部:10題 放送:1回 |
全63題 〈リーディング〉 第1問:17題 第2問:6題 第3問:8題 〈ライティング〉 第4問:1題 第5問:1題 〈リスニング〉 第1部:15題 第2部:15題 放送:1回 |
全63題 〈リーディング〉 第1問:17題 第2問:6題 第3問:8題 〈ライティング〉 第4問:1題 第5問:1題 〈リスニング〉 第1部:15題 第2部:15題 放送:1回 |
問題内容 | 〈リーディング〉 短文空所補充 会話空所補充 長文空所補充 長文内容一致 〈ライティング〉 意見文作成 返信文作成 〈リスニング〉 対話応答 対話内容一致 説明内容一致 |
〈リーディング〉 短文空所補充 長文空所補充 長文内容一致 〈ライティング〉 要約作成 意見文作成 〈リスニング〉 対話内容一致 説明内容一致 |
〈リーディング〉 短文空所補充 長文空所補充 長文内容一致 〈ライティング〉 要約作成 意見文作成 〈リスニング〉 対話内容一致 説明内容一致 |
※準2級、2級ともに2023-3の語数からリニューアルに伴う変更点に基づいて増減させたものであり、あくまでも目安です。
※リニューアルについてはこちら。
第1問
短文空所補充
短文中の空所を埋める語句を4つの選択肢から選ぶ問題で、各級の第1問と同じ形式。
全17問のうち、最初の10問が単語、残りの7問が熟語についての問題。
従来の準2級か2級に出題されそうな単語・熟語がバランスよく散りばめられているという印象で、ひっかけ問題の類はなし。
単語数は494語。
第2問
長文空所補充
250語程度の英文中の空所を埋める語句を4つの選択肢から選ぶ問題。空所はAB共通で各3ヵ所あり、1つの段落に1ヵ所ずつ設けられている。
準2級の第3問AB、2級の第2問ABと同じ形式。
第1問と同じく、選択肢には準2級か2級に出題されそうな語句がバランスよく散りばめられているという印象。ひっかけ問題の類はなし。
単語数は543語。
第3問
長文内容一致
準2級第4問と同じく、Aはメール文、Bは説明文を使った内容一致問題。
Aは準2級とほぼ同じ分量で設問数も同じ。
Bは準2級と同じく4段落構成だが設問は1つ増えて5つあり、その分だけ単語数が多い。
ひっかけ問題の類はなし。
単語数は848語。
第4問
要約作成
100語弱からなる英文を読み、それを25~35語の英語で要約する問題。
2024年度からのリニューアルで2級以上の級に新しく設けられる予定の形式と同じ。2級の出題例によれば目安は45~55語なので、準2級プラスはそれより20語ほど少ない。
評価は他の級と同じように内容・構成・語彙・文法の4項目から採点されると思われる。
上記の解答例では最少語数と最大語数の2種類を示したが、基本的にはなるべく多めに書いて内容に不足が出ないようにすべきだろう。
また、特に注意はされていないものの、本文の語句をそのままそっくり使うのは極力避けた方が良い。
設問では「要約になっていないと判断された場合は0点」と記載があるため、単なる語句の切り貼りにならないよう、単語の言い換えや単文・重文・複文の書き換えなどを駆使していきたいところ。
単語数は81語。
第5問
意見文作成
準2級と完全に同形式の問題。
本問は Do you think ~? という問われ方なので、Yes か No のいずれかの立場を取り、2つの理由を添えて説得力のある意見文を書く力が求められている。
上記の解答例では Yes の立場と No の立場それぞれの解答を最大語数を使って示している。
第4問(英文要約)の項でも書いた通り、内容不足による減点を避けるためになるべく最大語数まで書くことをお勧めする。
また、ライティングの正しい書き方まとめのページでは2級の問題を使って満点答案を作るための方法を解説しているので、ぜひ参考にしてもらいたい。
リスニング
放送は1回のみで、読み上げられる単語数は約2,000語。
これは準2級よりも約300語多く、2級よりも約200語少ない。
試験時間は25分で準2級・2級と同じであるため、語数の違いは読み上げる速さの違いに相当するだろう。
第1部(対話内容一致)
男女の会話を聞いてその内容に関する設問に解答する形式で、準2級の第2部、2級の第1部と同じ形式。
単語数は放送分が1,060語、印刷された選択肢が373語。
第2部(説明内容一致)
1人の人物の話を聞き、その内容に関する設問に解答する形式で、準2級の第3部、2級の第2部と同じ形式。
単語数は放送分が1,130語、印刷された選択肢が321語。
面接(二次試験)
※サンプル問題と解答例はこちら(英検準2級プラス特設サイト)からダウンロードできます。
カードには約60語の短いパッセージと3コマのイラストが描かれており、これは2級と同じ形式。
全4問で、はじめに短いパッセージを音読するよう指示される。
第1問はそのパッセージの内容についての質問。
第2問は3コマのイラストで描かれている出来事を英語で描写する問題。
第3問・第4問は身近な話題についてどう考えているかを問われる。Yes/No または Agree/Disagree で答えた後に理由や根拠を尋ねられるので、できるだけ簡潔で納得のいく説明ができると良い。
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