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名作絵本で自然な英会話表現を覚えよう!『Frog and Toad』シリーズ(『ふたりはともだち』)

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がまくん・かえるくんという名前をどこかで聞いたことはありませんか。

きっと、懐かしい響きがあるはずです。

今日は、そんながまくんとかえるくんが登場する英語の絵本『Frog and Toad』シリーズをご紹介します。

Frog and Toadシリーズとは

原作はアメリカ人絵本作家アーノルド・ローベル(Arnold Lobel)氏によって、1970年に生み出されました。

日本語では「ふたりはともだち」シリーズ(訳:三木卓氏)として、1972年以来長く愛されてきました。

冒頭で懐かしく思う人がいると書いたのは、短編の一つ「おてがみ」が国語の教科書に採用されており、多くの人が小学1~2年生で読んでいるからなんですね。

Frog and Toadシリーズは以下の4冊が発行されており、すべて日本語に翻訳されています。順にご紹介していきます。
※タイトルをクリックするとジャンプします。

Frog and Toad Are Friends (ふたりは ともだち)
Frog and Toad Together (ふたりは いっしょ)
Frog and Toad All Year (ふたりは いつも)
Days with Frog and Toad (ふたりは きょうも)

Frog and Toad Are Friends

Contents (もくじ)
・SPRING (はるがきた)
・THE STORY (おはなし)
・A LOST BUTTON (なくしたボタン)
・A SWIM (すいえい)
・THE LETTER (おてがみ)

内容

画像を見て思い出した人も多いでしょう。

日本語版タイトルは「ふたりは ともだち」。目次の通り、5つの短編から成る絵本です。

そのうちの一つ、THE LETTER (おてがみ)が日本の小学国語教科書(光村図書など)に掲載されています。

裏表紙にはこの本の紹介が英語で次のように書かれています。

From writing letters to going swimming, telling stories to finding lost buttons, Frog and Toad are always there for each other ― just as best friends should be.

日本語訳を見る

お手紙を書いたり泳ぎに行ったり、お話を読んだりなくしたボタンを見つけたり、かえるくんとがまくんはいつもお互いのために生きています。まさに親友というもののあるべき姿ですね。

訳:管理人

英語では、がまくんはToad(トウド)、かえるくんはFrog(フロッグ)なんですね。

しっかり者のかえるくんと、ちょっとドジでのんびり屋のがまくん。

二人のおもしろおかしくも心温まるお話は、子どもだけでなく大人も楽しむことができます。

むしろ、大人になって読み返すといろいろな発見があると私は個人的に思います。英語で読むのはもちろん新鮮味がありますが、改めて日本語で読むのもおすすめです。

一部抜粋

名作THE LETTERより、冒頭部分を引用します。

日本語版は小学1~2年生向けの絵本ですが、果たして英語でスラスラ読めるでしょうか?

Toad was sitting on his front porch.

Frog came along and said,

“What is the matter Toad? You are looking sad.”

“Yes,” said Toad.

“This is my sad time of day. It is the time when I wait for the mail to come. It always makes me very unhappy.”

日本語訳を見る

がまくんは家の前の軒下に座っていました。

かえるくんがやってきて言いました。

「どうしたんだい、がまくん。悲しそうな顔をして。」

「うん。」とがまくんは言いました。

「今は悲しい時間なんだ。お手紙が来るのを待つ時間さ。こうしているといつもすごくみじめな気持ちになるんだ。」

訳:管理人

Frog and Toad Together

Contents (もくじ)

  • A LIST (よていひょう)
  • THE GARDEN (はやく めを だせ)
  • COOKIES (クッキー)
  • DRAGONS AND GIANTS (こわく ないやい)
  • THE DREAM (がまくんの ゆめ)

内容

日本語版タイトルは「ふたりは いっしょ」。

がまくんとかえるくんのお話、第2冊目です。

裏表紙にはこの本の紹介が英語で次のように書かれています。

Frog and Toad are always together.

Here are five wonderful stories about flowers, cookies, bravery, dreams, and, most of all, friendship.

日本語訳を見る

かえるくんとがまくんはいつも一緒です。

この本には素晴らしいお話が5つあります。

花について、クッキーについて、勇気について、夢について、そして何よりも、友情について。

訳:管理人

一部抜粋

私が個人的に好きなDRAGONS AND GIANTSより、冒頭部分を引用します。

Frog and Toad were reading a book together.

“The people in this book are brave,” said Toad.

“They fight dragons and giants, and they are never afraid.”

“I wonder if we are brave,” said Frog.

Frog and Toad looked into a mirror.

日本語訳を見る

かえるくんとがまくんは一緒に本を読んでいました。

「この本の人たちはみんな勇敢だなあ。」とがまくんは言いました。

「竜や巨人と戦うっていうのに、みんな全然怖がったりしないもの。」

「ぼくらは勇敢だろうか。」とかえるくんが言いました。

かえるくんとがまくんは鏡をのぞきこみました。

訳:管理人

Frog and Toad All Year

Contents (もくじ)

  • DOWN THE HILL (そりすべり)
  • THE CORNER (そこの かどまで)
  • ICE CREAM (アイスクリーム)
  • THE SURPRISE (おちば)
  • CHRISTMAS EVE (クリスマス・イブ)

内容

日本語版タイトルは「ふたりは いつも」。

裏表紙にはこの本の紹介が英語で次のように書かれています。

In winter, spring, summer, and fall, Frog and Toad are always together.

From sledding in winter to eating ice cream on hot summer days, these two friends have fun the whole year round!

スポイラーのタイトル

冬も、春も、夏も、秋も、かえるくんとがまくんはいつも一緒です。

冬にそりすべりをしたり、暑い夏の日にアイスクリームを食べたり、ふたりは一年中楽しいことだらけ!

訳:管理人

一部抜粋

私が個人的に好きなDOWN THE HILLより、冒頭部分を引用します。

Frog knocked at Toad’s door.

“Toad, wake up,” he cried.

“Come out and see how beautiful the winter is!”

“I will not,” said Toad.

“I am in my warm bed.”

“Winter is beautiful,” said Frog.

“Come out and have fun.”

“Blah,” said Toad.

日本語訳を見る

かえるくんはがまくんの家のドアをノックしました。

「がまくん、起きなよ。」とかえるくんは叫びました。

「外に出て見てごらんよ、冬というものがどれほどきれいですばらしいか!」

「ぼくはいいよ。」とがまくんは言いました。

「ぼくは暖かいベッドの中にいるよ。」

「冬は素晴らしいんだよ。」とかえるくん。

「外に出て楽しもうよ。」

「いいよ。」とがまくん。

訳:管理人

Days with Frog and Toad

Contents (もくじ)

  • TOMORROW (あした するよ)
  • THE KITE (たこ)
  • SHIVERS (がたがた)
  • THE HAT (ぼうし)
  • ALONE (ひとりきり)

内容

日本語版タイトルは「ふたりは きょうも」。

がまくんとかえるくんのお話、最終巻です。

裏表紙にはこの本の紹介が英語で次のように書かれています。

Frog and Toad enjoy spending their days together.

They fly kites, celebrate Toad’s birthday, and share the shivers when Frog tells a scary story.

Most of all, they have fun together ― every day of the year.

日本語訳を見る

かえるくんとがまくんは一緒に楽しく日々を過ごしています。

凧揚げをしたり、がまくんの誕生日を祝ったり、かえるくんの話す怖い話にふたりで震えたり。

何よりも、ふたり一緒だから楽しいのです。365日、すべての日が楽しいのです。

訳:管理人

一部抜粋

私の好きな話TOMORROWより、冒頭部分を引用します。

Toad woke up.

“Drat!” he said.

“This house is a mess. I have so much work to do.”

Frog looked through the window.

“Toad, you are right,” said Frog.

“It is a mess.”

Toad pulled the covers over his head.

“I will do it tomorrow,” said Toad.

“Today I will take life easy.”

日本語訳を見る

がまくんは目を覚ましました。

「くそったれ!」とがまくんは言いました。

「このうちはひどいちらかりようだ。そうとう頑張ることになるぞこりゃあ。」

かえるくんが窓から覗き込みました。

「がまくん、君は正しい。」とかえるくん。

「ひどいちらかりようだ。」

がまくんはふとんを引っ張ると、頭まですっぽりかぶりました。

「明日やるよ。」とがまくん。

「今日は一日楽をして過ごすんだ。」

訳:管理人

英語のレベル

日本では中学校3年生~高校1年生程度です。

英検でいえば3級~準2級程度でしょう。

大学受験や社会人のやり直し英語など、中学生程度の復習から学習を始めようと思っている人にちょうど良いレベルの本です。

朗読CD

なんと著者本人が朗読するCDがあります。

BGM付きなので、英語に集中したい人にはやや聞き取りづらく感じるところもあるかもしれませんが、雰囲気を感じながら楽しく聞くほうが英語も頭に残りやすいのでおすすめです。

音楽CDのようにとりあえず流しておくというのもアリだと思います。

何にせよ、著者自身が気持ちを込めて読んでくれているという貴重なCDです。『ふたりは ともだち』シリーズを揃える際は、ぜひご一緒にどうぞ。

補足説明:”An I Can Read Book”とは

英語圏では、この本は”I Can Read Books”と呼ばれる本の1つです。

I Can Read Booksとは

主に小学校入学前までの幼児を対象とした本のことであり、以下のように5段階にレベル分けがされています。

My First: SHARED READING
(絵を見て「ブーブー」「ワンワン」と読み聞かせるような本)

1: BEGINNING READING
(2語文、3語文程度の短文と、わかりやすいストーリー性をもつ本)

2: READING WITH HELP
(少し長めの文も含みつつ、子どもの身近な興味をそそるようなストーリー性をもつ本)

3: READING ALONE
(少し複雑なストーリーと、やや発展的な表現なども含んだ本)

4: ADVANCED READING
(段落や章といった体裁をもち、やや長く複雑なストーリーを含む本)

この本は2: READING WITH HELPにあたります。

生粋の日本人の場合は、だいたい中学卒業から高校1年生程度、英検3級~準2級くらいの英語力があれば苦労せずに読めると思います。

おすすめは英語版、日本語版、CDをすべて揃えて、日本語と英語を交互に読み比べる方法です。

いちいち辞書を引くのではなく、言葉のカタマリやCDの声色に注意し、全体でこういう意味なんだな、と思うようにすることです。

これは小さい子供が言葉を覚えるときのやり方とまったく同じです。

お気に入りのエピソードを何度も読んだり聞いたりして、いつの間にか暗唱できるくらい覚えてしまってから、改めて辞書を引くなどして細かく確認していくと、そこで覚えた英語は一生ものになります。

もちろん、小さなお子さんがいるご家庭にもおすすめです!

日本語と英語、交互に触れさせてあげることで、自然とどちらの言語にもなじんでいくことができます。

ご両親が英語ができなくても、精いっぱいCDを真似すれば意外と大丈夫ですよ!

何より、お話が楽しいですからね。きっとお子さんもお気に入りのお話が見つかると思います。それを何度も何度も繰り返し読んであげましょう。

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