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【発音講座3】「エ」と「エイ」の音をマスター!

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このページでは「エ」と「エイ」に関する知識をお伝えします。

しっかりと記憶に残すためにも、この記事のために厳選した4択問題をぜひ解いてください。

※問題とルールは通し番号になっていますので、1から始まっていない場合があります。

時間のない人は、下の目次の2.「エ」に関するルールまとめに飛んでもらえば1分で終わります。

4択問題に挑戦!

[e]と[ei]

Q7.下線部の発音が1つだけ異なるものはどれ?

1. change

2. danger

3. lady

4. many

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 4 です。

-a- を「エ」と読むことはほぼなく、実は「エイ」と読むべきものばかりです。

発音記号と詳細説明を見る
  1. change[ʧéinʤ]
  2. danger[déinʤər
  3. lady[léidi]
  4. many[méni]

ルール7

-a- を[e]と読むのはanyとmanyのみ、それ以外は[ei]

チェンジ、デンジャー、レディ。

カタカナでは全部「エ」の音ですが、完全な間違いです。

そもそも、アルファベットのAは「エイ」という名前ですから、その名前通り[ei]と発音してあげよう、と考えましょう。

母音は全部そうですが、ローマ字読みとアルファベット読みの2種類が基本の音です。

-a- はローマ字読みで「ア」、アルファベット読みで「エイ」が基本なのです。

ちなみに、「エー」という音は英語には存在しません

正確に言うと、発音記号に[eː]という表記は存在しません

あるのは[ei]だけです。

カタカナで書かれる『ゲーム』も『テープ』も『ペース』も『レース』も『データ』も『デート』も『ペーパー』も『プレート』も『スケート』も『インベーダー』も『メードインジャパン』も、本来の発音では『ー』ではなく『イ』とすべきなのです。

ぜひぜひ、知っておいてください。

さて、-a- と書くのに日本語で「エ」と思われているものはまだまだあります。

もう1問やってみましょう。

Q7の復習

1. any

2. apron

3. arrange

4. major

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 1 です。

1は[e]、他は[ei]です。

発音記号と詳細解説を見る
  1. any[éni]
  2. apron[éiprən]
  3. arrange[əréinʤ]
  4. major[méiʤər

※apron「(名)エプロン」、arrange「(動)配列する」、major「(形)主要な」

ルール7 (再掲)

-a- を[e]と読むのはanyとmanyのみ、それ以外は[ei]

問題は簡単ですね。

「エ」と読むのはanyとmanyだけですからね。

でも、「エプロン」「アレンジ」「メジャー」なんてどこでも聞こえてくる言葉ばかりですよね。

そう考えると怖いですよね。

カタカナ英語は本当にしっかり意識しておかないと、ポロっと出てきてしまいます。

というわけで、この他に -a- を[ei]と読む注意すべき単語をまとめて挙げておきます。

ache、angel、Asia、Australia、baby、Canadian、chaos、champagne、patient、patron、radio、range、stabilizer、stadium、strange、vague

※ache「(動)痛む、(名)痛み」、angel「(名)天使」、chaos「(名)混沌、カオス」、champagne「(名)シャンパン」、patient「(名)患者、(形)我慢強い」、patron「(名)後援者」、range「(名)範囲」、stabilizer「(名)安定装置」、vague「(形)曖昧な」

全部ちゃんと口に出して読んでくださいね。

では、次へ進みましょう。

-age- に注意!

Q8.下線部の発音が1つだけ異なるものはどれ?

1. age

2. damage

3. message

4. sausage

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 1 です。

アクセントのある -age- とアクセントのない -age- の発音は別物です。

発音記号と詳細説明を見る
  1. age[éiʤ]
  2. damage[dǽmiʤ]
  3. message[mésiʤ]
  4. sausage[sɔ́ːsiʤ | sɔ́siʤ]

※age「(名)年齢」、damage「(名)被害、損害」

ルール8

-age- はアクセントがあれば[éiʤ]、なければ[iʤ]

語尾に-age-がつく単語は意外と多く、カタカナ語として使われているものもたくさんありますが、やっぱりカタカナではマズイんです。

ダメージではなく「デァメジ」、メッセージではなく「メッセジ」、ソーセージではなく「ソーセジ」なんですね。

※アクセントのない[i]は「イ」よりも「エ」の音に近いです。ややこしいですが押さえておきましょう。

語尾-age-の単語はアクセントの位置が決まっていて、-age-の直前の母音です。

アクセントの場所を問われることも多いので、覚えておきましょう。

ちなみに、今まで特に触れてきませんでしたが、大事な発音上の決まりを1つ確認しておきましょう。

アクセントは母音にしかつきません

よって、母音が1つしかない単語のアクセントはその母音しかありえないのです。

たとえば、classを「クラス」と読むとき、どう読んでいますか?

標準的な日本語だと、「ラス」のように「ク」が少し強めになるはずです。

しかし英語ではアクセントは母音だけですから、classは-a-を強く読む以外ありえません。だからカタカナで表せば「クラース」のようになります。

※英語話者は、強調する母音を伸ばすことでアクセントを明確にする傾向があります。

上の問題では、ageという単語は -e- は発音しませんから、自動的に先頭の -a- がアクセントということになります。

もう1問やってみましょう。

Q8の復習

1. average

2. image

3. manage

4. page

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 4 です。

4は[eiʤ]、他は[iʤ]です。

発音記号と詳細解説を見る
  1. average[ǽvəriʤ]
  2. image[ímiʤ]
  3. manage[mǽniʤ]
  4. page[péiʤ]

※average「(名)平均」、image「(名)像」、manage「(動)やりくりする」

ルール8 (再掲)

-age- はアクセントがあれば[éiʤ]、なければ[iʤ]

問題は簡単ですね。

pageは -a- にしかアクセントはつきませんね。

でも、「アベレージ」「イメージ」「マネージ」って、よく見かけますよね?

お~こわいこわい。刷り込みですねこれは。

正確には(といってもカタカナですが)「ェアヴェレジ」「イメジ」「メァネジ」と読まないといけません。

-age- はアクセントと重要な関わりがあるつづりですから、近々作る予定のアクセント問題でももう一度顔を合わせることになると思います。

主要な単語を挙げますので、今のうちに覚えておいてください。

advantage、baggage、carriage、cottage、courage、coverage、disadvantage、discourage、encourage、garbage、hostage、language、luggage、marriage、mileage、package、passage、percentage、shortage、storage、usage、village、vintage、voyage

大学受験で知っておきたい単語ばかりです。

あと1つ「エイ」の話をします。

-ate- に注意!

Q9.下線部の発音が1つだけ異なるものはどれ?

1. chocolate

2. communicate

3. delicate

4. private

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 2 です。

語尾 -ate- の発音は動詞とそれ以外で区別します。

発音記号と詳細説明を見る
  1. chocolate[ʧάkələt | ʧɔ́klət]
  2. communicate[kəmúːnikèit]
  3. delicate[délikət]
  4. private[práivət]

※communicate「(動)伝達する」、delicate「(形)繊細な」、private「(形)私的な」

ルール9

語尾の -ate- は動詞なら[eit]、それ以外は[ət]

チョコレート、デリケート、プライベートはカタカナ語として日常的に使われていますよね。

だからこそ、注意です。

無理やりカタカナで書くと、「チョーコレット」「デリケット」「プライヴェット」となります。

そして、重要なのはこれらが動詞ではないということです。

※chocolate「(名)チョコレート」、delicate「(形)繊細な」、private「(形)私的な」

communicateのみ動詞です。

少々単語の知識が必要ですが、ルール自体は単純と言えます。

もう1問やってみましょう。

Q9の復習

1. climate

2. educate

3. pirate

4. ultimate

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

正解!正解!

残念!残念!

正解は 2 です。

2は[eit]、他は[ət]です。

発音記号と詳細解説を見る
  1. climate[kláimət]
  2. educate[éʤukèit]
  3. pirate[páirət | páiərət]
  4. ultimate[ʌ́ltəmət]

※climate「(名)気候」、educate「(動)教育する」、pirate「(名)海賊」、ultimate「(形)究極の;最終的な」

ルール9 (再掲)

語尾の -ate- は動詞なら[eit]、それ以外は[ət]

品詞での判断はできましたか?

動詞のeducateだけ発音が異なりますね。

※pirateには動詞の用法もあるが、発音は変わらない。

ちなみに、語尾の -ate- は、前回出た -age -と同じくアクセントと関わりのあるつづりで、-age- から2つ前の母音にアクセントが来るというルールがあります。

なので、基本的に語尾が -age -の単語は -a- の部分にアクセントはありません。

ただし、動詞の時だけ第2アクセントが置かれ、[eit]の発音になります。

一方で名詞や形容詞はアクセントが置かれず、[ət]とあいまい母音で表されるあいまいな音になります。

あくまで個人的な推測ですが、動詞は語尾で過去形や過去分詞、ing形に変化しますから、他の品詞よりも語尾をはっきりと発音する必要性が高いためにこのような違いが生まれているのかもしれません。

「エ」に関するルールまとめ

「エ」「エイ」と聞こえた時の心構えはもう大丈夫ですか?

もう一度ルールをおさらいしておきましょう。

ルール7

-a- を[e]と読むのはanyとmanyのみ、それ以外は[ei]

ルール8

-age- はアクセントがあれば[éiʤ]、なければ[iʤ]

ルール9

語尾の -ate- は動詞なら[eit]、それ以外は[ət]

以上3つのルールを覚えておきましょう。

単語のつづりで -a-, -age-, -ate- を見るたび思い出してくださいね。

あわせて次の内容もご確認ください。

表記法について

このページでは、説明の中で発音やつづりを明確に区別できるよう、次のように表記方法を定めています。

発音記号:[ ]で囲む。

 例:[æ],[ʌ],[əːr

●単語のつづりの一部:- - (ハイフン)で囲む。

 例:book → -b-, -oo-, -k-

●カタカナ発音:「 」で囲む。

 例:「ブック」「サマー」

・米音と英音の区別:[米 | 英]と表記。

 例:rock[rɑk | rɔk]

・米音と英音の区別(r):[r]と表記。

 例:car[kɑːr

 ※上の例は[kɑːr | kɑː]と同意(英音では伸ばす[r](巻き舌のr)は発音されない)。

参考書籍

正しい発音を身につけるには音を聞くのが一番です。

CD付きのものを1冊持ちましょう。

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