第6問A
問題と解答はこちら↓
正解・配点
問1[39]3(3点)
問2[40]4(3点)
問3[41, 42]4, 6(3点)※順不同、完全解答
問4[43]1(3点)
和訳・解説
本文
あなたは学校でディスカッショングループに所属しています。あなたは次の記事を要約するように言われました。あなたは、メモだけ使って、この記事について話すことになります。
収集
収集は、古くから文化や年齢層を問わず、社会のどの階層にも存在してきた。博物館は、物が集められ、保存され、後世に伝えられてきた証拠である。収集を始める理由はさまざまだ。例えば、Aさんは毎週土曜日の朝、子どもたちと一緒にヤードセールに行くことを楽しみにしている。ヤードセールでは、個人の家の前で不要になったものが売られている。ある日、Aさんがアンティークの食器を探していると、珍しい絵が目に留まり、彼女はほんの数ドルでそれを購入した。それからというもの、彼女は同じように印象に残ったものをいくつも見つけ、今ではささやかな美術品のコレクションとなり、その中には支払った金額以上の価値があるものもあるかもしれないという。ある人にとってのゴミが、別の人の宝になることがある。収集のきっかけが何であれ、ものを集めるのは人間の性である。
1988年、研究者の Brenda Danet と Tamar Katriel は、10歳以下の子どもに関する80年分の研究を分析し、約90%が何らかの収集をしていたことを発見した。このことから、人は幼い頃から物を集めるのが好きだということがわかった。大人になってからも人はものを集め続ける。この分野の研究者の間では、成人の約3分の1がこの行動を維持しているというのが一般的な見解である。これはなぜか。その第一の理由は、感情に関係している。人は、友人や家族からの挨拶状、特別な出来事でのドライフラワー、ビーチで拾った貝殻、昔の写真などを取っておいたりする。また、人によっては青春時代とつながりのあるものを集める。野球カード、漫画、人形、ミニチュアカーなど、小さい頃からずっと持ち続けているものもあるかもしれない。歴史への愛着がある人は、歴史的な資料や有名人のサイン入り手紙などを見つけたら離さないだろう。
人によっては、社会的な理由もある。ピンのようなものを集めて、共有したり、見せたり、交換したりすることで、新しい友人を作る人たちがいる。また、数名のギネス記録保持者のように、独自のコレクションで有名になることに価値を見出す人もいる。カード、ステッカー、切手、コイン、玩具などは「普通」のコレクションの上位を占めているが、意外なものに傾倒しているコレクターもいる。2014年9月、ドイツの Harry Sperl は、世界最大のハンバーガー関連のコレクション3,724点を持つことでギネス世界記録に認定された。Tシャツから枕、犬のおもちゃまで、Sperl の部屋はありとあらゆる「ハンバーガー」で埋め尽くされています。同様に、中国の Liu Fuchang はトランプのコレクターである。彼は実に11,087種類のセットを所有している。
最もわかりやすい動機は「喜び」であろう。純粋な楽しみとしてコレクションを始める人もいる。彼らは絵画を購入して飾ることでそれを一日に何度も眺めたり、録音された楽曲や昔ながらのレコード盤を集めて好きな音楽を聴いたりする。この種の収集家は、大切にしている音楽がどれほどの金銭的価値を持つかにはあまり興味がないことが多いが、これとは逆に、投資として特別に物を集めている人々もいる。ある一定の名作ゲームは無料でダウンロードすることが可能だが、同じゲームを発売当初のパッケージから出さずに未開封のまま、いわゆる「ミントコンディション」で持っていると、そのゲームの価値が高くなることがある。貴重な「コレクターズアイテム」をいろいろ所有することは、経済的な安定を確保することにもつながるのである。
ものを集めるというこの行動は、遠い未来まで確実に続いていくだろう。人がものを集める理由はそうそう変わらないだろうが、テクノロジーの進化は収集に影響をおよぼすだろう。テクノロジーは物理的な制約を取り払い、30年前には想像もできなかったような膨大な音楽や美術品のデジタル・ライブラリーを個人で所有することが可能になった。しかし、テクノロジーが他にどのような影響を与えるかは不明である。次世代のコレクションがどのような形態と規模になるのか、果たして想像できるだろうか?
あなたのメモ:
収集 |
導入
♦収集は長きにわたって人間の経験の一部である。
♦ヤードセールの話は[39]ということを教えてくれる。
事実
♦[40]
♦ギネス世界記録
♢Sperl: 3,724点のハンバーガー関連品
♢Liu: 11,087点のトランプセット
収集の理由
♦収集意欲は感情的または社会的なものである可能性がある。
♦さまざまな理由が述べられた。[41]、[42]、歴史への興味、子供時代の興奮、有名になること、共有すること、などなど。
未来のコレクション
♦[43]
【解説】
「ものを集めること」についての考察。2~3行ほどの語数オーバーのせいで3ページ目まで行ってしまったレイアウトが個人的には気になって仕方なかったが、問題としては正統派な長文読解と言え、第5問と同様、英文記憶力を試すのに良い形式だ。テーマも身近すぎず、内容も難解過ぎず、十分に良問の類だろう。
設問・選択肢
問1 [39]に入れるのに最もふさわしいものを1つ選びなさい。
- 収集家に高額でものを売る人々にとって素晴らしい場所はヤードセールだ
- 人はものの価値を見誤ってガラクタにお金を出しすぎてしまう羽目になりうる
- ある人にとって重要でないものが他の人にとっては価値のあるものなのかもしれない
- 一度誰かが集めて庭に捨てたものは他の人にとって価値のあるものなのかもしれない
【解説】
第1段落のヤードセールに関する問題。
- このような記述はないので×。
- このような記述はないので×。
- 第1段落の最後から2番目の文に合致するので○。
- ヤードセールと同じ yard という語を使っているが、「捨てられたもの」という記述は本文にはないので×。
以上より3が正しい。
問2 [40]に入れるのに最もふさわしいものを1つ選びなさい。
- 子どもの約3分の2は平凡なものを集めることはしない。
- 大人の約3分の1は楽しみのためにものを集め始める。
- 子どもの約10%が自分の友達と似たようなコレクションを持っている。
- 人の約30%は大人になってもものを集め続ける。
【解説】
第2段落の割合に関する問題。研究によって判明したのは「10歳以下の子どもの90%が収集をしていたということ」と、「大人になっても3分の1(約33%)が収集を続けていたこと」だと書かれている。これに合致するのは4で、1, 2, 3については記述なし。
問3 [41]と[42]に入れるのに最もふさわしいものを2つ選びなさい。(解答の順序は問わない。)
- テクノロジーを発展させるという願望
- 予想外の機会を逸することへの恐怖心
- 空虚感を埋めること
- 貴重な出来事を思い出させるもの
- 未来へ向けて物体を再利用すること
- ある種の収益を追求すること
【解説】
メモにはすでに歴史への興味、子供時代の興奮、有名になること、共有することが挙げられているので、これら以外のものを選ぶ必要がある。
第2段落後半の収集品の例を見ると、家族や友人からの挨拶状(欧米では誕生日やクリスマス、バレンタインデーなどに贈ることが多い)、昔の写真などがある。これらは4に合致する。
第4段落後半では金銭的価値のあるコレクションについて述べられており、これは6に一致する。
その他の選択肢は本文に記述なし。
問4 [43]に入れるのに最もふさわしいものを1つ選びなさい。
- コレクションは大きさや形の点で変化し続ける可能性が高い。
- ミントコンディションのゲーム収集家はそのデジタルコピー品をより多く持つようになるだろう。
- 収集への情熱を失った人々が収集を再開するだろう。
- テクノロジーの進歩によって収集の理由が変わるだろう。
【解説】
最終段落を読めばよい。
- 第2文に advances in technology will have an influence on collections(テクノロジーの進化は収集に影響をおよぼすだろう)と書かれており、最終文に Can you even imagine the form and scale that the next generation’s collections will take?(次世代のコレクションがどのような形態と規模になるのか、果たして想像できるだろうか?)とあるので○。
- このような記述はないので×。
- このような記述はないので×。
- 第2文に Although the reasons why people keep things will likely remain the same(人がものを集める理由はそうそう変わらないだろうが)とあるので×。
以上より1が正しい。
第6問B
正解・配点
問1[44]4(2点)
問2[45, 46]1, 5(3点)※順不同、完全解答
問3[47]3(2点)
問4[48]4(2点)
問5[49]4(3点)
和訳・解説
本文
あなたは国際科学プレゼンテーションコンテストの準備をする学生グループに所属しています。あなたは次の文章を使い、風変りな生物についてのプレゼンテーションを作成しているところです。
世界一タフな生き物の名前を挙げるように言われたら、50℃の高温でも生き延びられるフタコブラクダか、あるいは-58℃以下の低温でも生き延びられるホッキョクギツネの名が挙げられるかもしれない。しかし、どちらの答えも誤りであろう。というのも、地球上で最もタフな生物はクマムシであると広く信じられているからだ。
水熊という名でも知られるクマムシは、体長0.1mmから1.5mm程度の微小な生物である。標高6,000mの山中から深さ4,600mの海中まで、ほとんどどこにでも生息している。厚い氷の下や熱い温泉の中にも生息していることがある。多くは水中に住むが、中には地球上で最も乾燥した場所に住むものもある。ある研究者の報告によると、25年間一度も雨が降った記録がない砂漠の岩の下に生息しているのが発見されたことがあるという。彼らは数滴の水か薄い水の層だけがあれば十分生きていけるのだ。水が乾けば、クマムシも乾く。体内の3%を残してすべての水分を失うと、代謝は通常の0.01%の速度にまで低下する。干からびたクマムシは「タン」と呼ばれる深い眠りの状態になる。再び水に浸かるまで彼らはこの状態を続ける。水を得ると、彼らはスポンジのように水を吸収し、まるで何事もなかったかのようにあっという間に元通りになるのだ。タン状態のクマムシには1週間も10年も何ということはない。水に囲まれた瞬間に生き返るのだ。クマムシがタンの状態である場合、最低-272℃から最高151℃まで生き延びることができるほどの強靭さをもつ。彼らがいかにしてこれを成し遂げているかは、まだ完全には解明されていない。
クマムシは5億4千万年ほど前から地球上に生息しているが、そこでの生存能力以上に驚くべきは、宇宙空間での生存能力なのかもしれない。2007年、ヨーロッパの研究チームが、生きたクマムシを10日間ロケットの外壁に載せて宇宙へと送り出した。彼らが地球に戻ってきたとき、研究者たちは68%がまだ生きていることに驚いた。これは、ほとんどのクマムシが、ここ地球上の1000倍の強度のX線と紫外線に10日間耐えることができたということである。その後、2019年にイスラエルの宇宙船が月に墜落し、タン状態のクマムシ数千匹が月面にこぼれ落ちた。これらがまだ生きているかどうかは、まだ誰も採集に行っていないため不明となっている。これは残念なことである。
クマムシは短いキュウリのような形をしている。体の両側に4本ずつ短い脚がある。脚の先端に粘着性の肉球がある種もいれば、爪のある種もいる。爪は16のバリエーションがあることが知られており、爪のある種を識別するのに役立っている。すべてのクマムシに目の場所があるが、すべての種に目があるわけではない。クマムシの目は原始的で、細胞は全部で5つしかなく、そのうち1つだけが光を感じることができる。
基本的にクマムシは、植物を食べるものと、他の生物を食べるものに分けられる。植物を食べるタイプは腹側口、つまり口がサメのように頭の下のほうについている。他の生物を食べるタイプは端末口、つまり口がマグロのように頭の一番前についている。クマムシの口には歯がないが、スタイレットと呼ばれる2本の鋭い針で植物の細胞やより小さな生物の体に穴を開け、そこから中身を吸い出すことができるようになっている。
どちらのタイプのクマムシも消化器系は比較的単純である。口は咽頭(のど)に通じており、ここで消化液と食物が混ざりあう。咽頭の上には唾液腺がある。ここで作られた液体が口の中に流れ込み、消化を助けている。咽頭より後ろには食物を腸へと運ぶ管がある。この管は食道と呼ばれる。中腸は、単純な胃と腸のような器官で、食物を消化して養分を吸収する。吸収されずに残ったものは最終的に肛門へと移動していく。
【解説】
1月14日の夜、突如としてネット上を盛り上がらせたクマムシの登場である。最強生物として比較的有名であることから、背景知識が読解に役立った人も多かっただろう。
設問・選択肢
問1 次のうち[44]に含むべきでないものはどれか。
- 8本の短い脚
- 目が見えないまたは見える
- 植物食または肉食
- 16種類の足
- 歯ではない2本の針
【解説】
問1にもかかわらず文章後半に根拠を求める問題。全文を通読してから解く人以外は後回しにせざるを得ず、解きにくさを感じる人が多かっただろう。なおかつ「含むべきでないもの」を選ぶので注意が必要である。
- 第4段落で They have four short legs on each side of their bodies(体の両側に4本ずつ足がある)とある。ここを正しく読めれば計8本あることがわかるのでこの記述は正しい。
- 第4段落で All tardigrades have a place for eyes, but not all species have eyes(すべてのクマムシには目の場所があるが、すべての種が目を持つわけではない)とあるのでこの記述は正しい。
- 第5段落で tardigrades can be divided into those that ear plant matter, and those that eat other creatures(クマムシは植物を食べるものと他の生物を食べるものに分けられる)とあるためこの記述は正しい。
- 第4段落で There are 16 known claw variations(16種類の爪があることが知られている)とある。feet(足)ではないのでこの記述は誤り。
- 第5段落で The mouths of tardigrades do not have teeth. They do, however, have two sharp needles, called stylets(クマムシの口には歯がない。しかしスタイレットと呼ばれる2本の鋭い針を持っている)とあるのでこの記述は正しい。
以上より4が正しい(含むべきでない)。
問2 「生存の秘密」のスライドに関して、クマムシの生存に最も役立つ2つの特徴を選択しなさい。(解答の順序は問わない)[45]・[46]
- 乾燥した状況では、代謝が通常の1%以下にまで落ちる。
- タン状態のクマムシは151℃を超える温度の中でも生き延びられる。
- タン状態は、クマムシの体内の水分が0.01%を超えると終わる。
- サメのような口を持つ種のほうが他の生物をより簡単に食べることができる。
- 極度の放射線に耐える能力を持っている。
【解説】
この問題は根拠を第2・第3・第5段落に求める必要があり、英文記憶力が低ければ何往復もしなければならない形式である。しかもなかなか細かな間違いを含むため、大雑把な読み方は通用しない。とても難易度の高い問題といえるだろう。
- 第2段落中ほどに They lose all but three percent of their body’s water and their metabolism slows down to 0.01% of its normal speed(体内の3%を残してすべての水分を失うと、代謝は通常の0.01%の速度にまで低下する)とあるため、この記述は正しい。
- 第2段落の最後から2文目に they can survive in temperatures as low as -272℃ and as high as 151℃(最低-272℃から最高151℃まで生き延びることができる)とある。151℃を「超える」とは書いていないため×。
- 第2段落後半に It will continue in this state until it is once again soaked in water(再び水に浸かるまでこの状態を続ける)とあるが、0.01%とは書かれていないため×。そもそもタン状態になるのは選択肢1に引用した通り体内の水分量が3%以下の場合なので、0.01%では低すぎると思われる。
- 第5段落に Those that eat vegetation have a ventral mouth―a mouth located in the lower part of the head like a shark(植物を食べるタイプは腹側口、つまり口がサメのように頭の下のほうについている。)とあり、サメに似た口を持つ種は肉食ではないので×。
- 第3段落に This means that for 10 days most were able to survive X-rays and ultraviolet radiation 1,000 times more intense than here on earth(これは、ほとんどのクマムシが、ここ地球上の1000倍の強度のX線と紫外線に10日間耐えることができたということだ)とあるため、この記述は正しい。
以上より、1と5が正しい。
問3 「消化システム」のスライドについて、クマムシの図の空白のラベルを埋めて完成させなさい。[47]
- (A)食道 (B)咽頭 (C)中腸 (D)スタイレット (E)唾液腺
- (A)咽頭 (B)スタイレット (C)唾液腺 (D)食道 (E)中腸
- (A)唾液腺 (B)食道 (C)中腸 (D)スタイレット (E)咽頭
- (A)唾液腺 (B)中腸 (C)スタイレット (D)食道 (E)咽頭
- (A)スタイレット (B)唾液腺 (C)咽頭 (D)中腸 (E)食道
【解説】
第5、第6(最終)段落を参考に解くのだが、これは非常に易しい問題である。第5段落で needle(針)を stylet と呼ぶと書かれているためこれは(D)である。すると選択肢は1と3だけになるので、両者に共通する(C)中腸以外がわかればよい。最終段落には2文目に The mouth leads to the phjarynx(throat)とあるのでこれが(E)となり3に合致する。
問4 次のうち、最後のスライドに最もふさわしい記述はどれか。[48]
- 何千年もの間、クマムシは地球上と宇宙の中で最も厳しい条件のいくつかを生き延びてきた。彼らは人類よりも長く生きるだろう。
- クマムシは宇宙生まれなのでホッキョクギツネやフタコブラクダの限界を超える温度の中を生きることができる。それゆえ、彼らは間違いなく人類よりも強い。
- クマムシは紛うことなき地球最強生物である。彼らは山の頂上でも、海の底でも、温泉の中でも生きることができる。そして、彼らは月でも繁栄することができる。
- クマムシは地球上で最も厳しい条件のいくつかと、少なくとも1度の宇宙旅行を生き延びてきた。この特筆すべき生物は人類が滅亡しても生き残っているかもしれない。
【解説】
Final Statementにふさわしい内容を選ぶ問題だが、結局のところは本文と照らし合わせて間違い探しをするだけである。「本文に書かれていない」と判断するには全文を読んで記憶する以外にないので難易度はなかなか高い。
- 第3段落1文目で they have been on earth for some 540 million years(クマムシは地球上でおよそ5億4千万年間生息している)と書かれているため数字が合わず、宇宙に行ったのは1度だけである。よって×。
- クマムシが宇宙生まれだとは本文に書かれていないので×。
- 月で繁栄できるかどうかは本文からは読み取れないので×。
- 前半部は本文と一致する。後半部の outlive は目的語を伴って「目的語が死んだ後も生き残る」という意味の語であるが、この部分は推測なので本文に記述がなくても問題ない。
以上より4が正しい。
問5 クマムシを宇宙へ送り出すことについて、どのようなことが推測可能であるか。[49]
- クマムシが宇宙空間で生き延びられるかどうかを判明させることはこれまで一度も重要だと考えられたことがなかった。
- クマムシは、地球上に数百万年前から存在する他の生物とともに、X線と紫外線に耐えることができる。
- イスラエルの研究者らは、これほど多くのクマムシが宇宙の厳しい環境を生き残るとは予想しなかった。
- クマムシが月面で生き延びられるかどうかをまだ誰も確認していない理由が筆者の興味を引き付けた。
【解説】
本文を読んだ範囲で可能な推測とは何かが問われている。まず本文と一致しているかどうかを確かめ、その上で推測可能なことは何かを考えるとよいだろう。
- 2007年にヨーロッパの研究者がクマムシを宇宙へと送っている。これは当然クマムシが宇宙で生きられるかどうかを調べるためだと考えられるので×。
- along with ~ は「~と一緒に、~に加えて」の意味を持つ。この記述ではクマムシ以外の生物までもがX線や放射線に耐えうることになってしまうが、これを推測するような根拠は本文に書かれていないので×。
- 選択肢1に書いた通り、調査のためにクマムシを宇宙に送り出したのはヨーロッパの研究者である。イスラエルの宇宙船は月に墜落した際にクマムシを落としたが、このクマムシは回収されていないため生き延びているかどうかは不明である。よって×。
- 第3段落の最終文 Whether these are still alive or not is unknown as no one has gone to collect them ― which is a pity(これらがまだ生きているかどうかは、まだ誰も採集に行っていないため不明となっている。これは残念なことだ)の後にこの選択肢の文 Why has no one been to see if tardigrades can survive on the moon’s surface?(なぜまだ誰も月面でクマムシが生きられるかを確かめていないのだろうか)をつなぐことは可能であるように思われる。よって○。
以上より4が正しい。
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