慶應義塾大学-経済学部の自由英作文について、最新2018年度の問題を分析し、対策を考えていきたいと思います。
問題はこちらを参照してください。
概評
語数 | 難易度※1 | 傾向変化※2 |
---|---|---|
100~150語 | 標準的 | 小さめ |
※2:当該学部の昨年度対比での変化の有無と大きさです。
所感
設問指示や目安語数等において、ほぼ例年通りの傾向でした。
昨年は平叙文に対して自分の意見を述べる形式でしたが、今年度は一昨年以前と同じ疑問文に答える形式でした。
設問の指示文に、Please use examples and give reasons for your answerという文言が加わりました。
今年度のテーマは、一見するとすぐに書けそうですが、しっかり考えた答案とは大きな差がついた可能性があります。以下で解説をします。
分析
2018年度は『あなたたちより上の世代の人々は、あなたたちの世代から何を学ぶことができるか』というテーマでした。
スマホやパソコンを教えることができる、という答案が多そうですが、きちんと対比構造を考えて次のような内容を書けるとなお良かったでしょう。
今話題となっている体罰を始めとする様々なハラスメント、残業・過労死、あるいはLGBTのような性差別などは、まさにolder peopleが作り上げた古い価値観です。
そして、これらを問題視する考え方は、現代的な新しい価値観です。
これをour generationの価値観として位置づけることで、新旧という明確な対比構造が生まれます。
つまり、体罰などの、昔からあるが現在否定されつつある事柄を取りあげ、なぜそれが良くないのかを理由や例を挙げて説明できれば、older peopleがour generationから学ぶという構図になります。
対策
大学・学部を問わず基本的な自由英作文対策はこちらをお読みください。
上の記事を前提として、個別対策の話をします。
慶應・看護医療の対策としては、物事を対比して捉える訓練をしましょう。
今回のように「古いvs新しい」の対比は昔から頻出です。
他にも、「男vs女」「大人vs子ども」「人間vs動物」「科学vs自然」など、対立する概念は数多くあります。
過去のテーマを見返して、比較構造を意識して答案を作ってみると良いでしょう。
慣れてくればすぐに気づけるようになりますし、そうすれば書く内容に困ることもほとんどなくなります。
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